意外と知られていないスマホアプリの5つの収益モデル
iPhoneやAndoridのアプリは、数少ない急成長中の市場です。iPhoneアプリ長者なんて言葉もよく耳にすると思います。
しかし、スマホアプリって本当に稼げるのか?稼げるとしたらどうやって稼ぐのか?今回はそんなアナタのために、意外と知られていないiPhoneやAndoridなどのスマホアプリの収益モデルを紹介します。
スマホアプリの収益モデルは今のところ、下記の5つになります。
1. 有料アプリ売り切りモデル
2. 有料アプリの継続課金モデル
3. 無料アプリから有料アプリ販売モデル
4. 無料アプリに広告配信モデル
5. 無料アプリで追加課金モデル
1.有料アプリ売り切りモデル
とてもシンプルなモデルで、ダウンロード数がそのまま収益につながります。
価格はiPhoneアプリでは、最低1ドル=85円から設定できます。どのくらいの価格にするかは、基本的には自由ですが、ポイントとしては、
* 競合がどのくらいの価格にしているか?
* どのくらいの利益か?(開発費ベースで考えるとわかりやすいかもしれません)
この2つくらいでいいでしょう。
ちなみに、有料アプリはiPhone用では売れますが、Andorid用では売れにくいとのことなので、有料アプリで稼ぎたい場合は、iPhoneアプリとして開発するのをおすすめします。
2.有料アプリの継続課金モデル
月額などの継続課金で収益化するモデルです。アプリ単体で継続課金するものや、特定のサービス内でアプリ取り放題のものなどがあります。
コアなユーザーを一定数獲得すれば、収益は安定しますが、課金の仕組み自体が難しく、現在のところ、キャリア公式サービスなどでしか見かけません。
個人でこのモデルを採用するのは難しいでしょう。
3.無料アプリから有料アプリ販売モデル
一つのアプリの無料版と有料版を作り、無料版のユーザーに有料版の購入を促すのが、このモデルです。
例えば、無料版は、Liteという位置づけで、機能を限定的にし、有料版へ促したり、無料版には広告が入り、広告を消したい人は、有料版を購入させるというモデルです。
同じアプリを少しいじって2パターン作ればよいので、そこまで手間ではないですが、たいていのユーザーは無料版で満足していまい、有料版の購入率は非常に低くなることが多いです。
絶妙な無料版の作りで、有料版への訴求ができるのであれば、やってみてもいいとは思います。
4.無料アプリに広告配信モデル
アプリ自体は無料で、大量にダウンロードしてもらって、アプリ内に広告を表示させて収益を得るモデルです。
スマホアプリである程度の収益を上げたいのであれば、まずおススメなのがこのモデルです。
理由としては、スマホ用の広告を扱う広告配信サービスが充実してきたからだ。
スマホ用の広告配信サービスは今までもあるにはあったのだが、広告数が少なく、せっかくユーザーがアプリを開いてくれても、広告切れで表示されず、ロスが多かったのです。
その状況も最近では改善されてきています。スマホ用の広告配信サービスはかなり充実してきていると言ってよいでしょう。有名なところだと、Appleの提供するiAdやGoogleのAdMobなどがあります。
アプリ用の広告はクリック課金や成果報酬型のものなどがありますが、現状のところ、一番成果が期待できるのが、インプレッション型つまり、表示回数と時間によって課金されるものです。
ただし、一定時間掲載されないとカウントされないため、ユーザーが一日に何度もひらき、かつ、一定時間利用するアプリ向きでしょう。
5.無料アプリで追加課金モデル
アプリ自体は無料で、追加機能やゲームで使えるアイテムなどを追加課金してもらい収益を得るモデルです。
AppStoreの無料アプリランキングの上位のゲームを思い浮かべてもらえればいいと思います。個人で作る場合、ソーシャルゲームは敷居が高いかと思います。
例えば、カレンダーアプリを無料配布し、デザイン性の優れたものを販売するなどが考えられるでしょう。
また、一部の機能を制限しておいて、追加課金で解放するというのも、意外と簡単な仕組みで出来るようになっているので、よいと思います。
まとめ
スマホアプリの基本的な5つの収益モデルは、
1. 有料アプリ売り切りモデル
2. 有料アプリの継続課金モデル
3. 無料アプリから有料アプリ販売モデル
4. 無料アプリに広告配信モデル
5. 無料アプリで追加課金モデル
です。自分の作りたいアプリにあった収益モデルを選びましょう。
ただし、しっかりとした収益を出すのであれば、アプリの企画段階から、誰からどうやって収益を得るのかを考えておくべきです。
収益モデルによって、アプリの設計自体が変わる可能性が高いからです。(例えば広告モデルの場合、あらかじめどの位置にどのくらいの広告を出せば、アプリの邪魔にならないかなど。)
この記事が、iPhoneやAndroidアプリを収益化する上での、参考になれば幸いです。